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マインドフルネスとは

 近年、マインドフルネスという言葉を耳にすることが多くなってきました。

 

 その普及については、マサチューセッツ大学医学大学院教授・同大マインドフルネスセンターの創設所長であるジョン・カバットジンの存在が寄与しています。

 

ジョン・カバットジンはもともと禅・仏教・瞑想の教えにあったものから宗教的な色合いを消し、科学的な心理療法としてマインドフルネス・ストレス低減法を開発し第三世代の行動療法の基盤として実践されるようなりました。

 

 また、仏教を実践する禅僧として世界的規模で活動を展開するティック・ナット・ハンの貢献が大きいと思われます。

 

 マインドフルネスとは何かという事に対して二人はどのような説明を与えているかと言うと、

 

マインドフルネスとは、意図的に今の瞬間に、評価や判断とは無縁に注意を払うこと

ジョン・カバット・ジン

マインドフルネスとは、自分の意識を今の現実に敏感に保つこと

ティック・ナット・ハン

 

としています。

マインドフルな状態とは、

 

・今ここに穏やかにやさしく集中できている

・頑張らずに今すでにあるものをありのままに気付いている

 「自分の心には今こういう動きがあるな」とただ気づく

 「自分は今こういう感情があるな」とただ感じる

 「自分の頭の中ではこんなことを考えているな」とただ観察する

・自分、相手、世界のありようを開いた心で受容している

・努力せず、価値判断せず、初心者の気持ちでいる

 

などといった多面的な心のモードを持ち合わせており、それを単に頭で理解するだけではなく、体験し、体感し、実践的に身につけていくものだと言われています。

日常的にマインドフルネスのトレーニングを積むことでその理解が深まることでしょう。具体的な方法については、「マインドフルネスストレス低減法 ジョン・カバットジン著 北大路書房」等でも詳しく紹介されています。

コーチにとって、マインドフルな心のモードでコーチングセッションに関われること、クライアントに深い気づきと最善を尽くす行動を促すための大きな助けとなり、また今自分にあるスキルを十分効果的に発揮させるためにもマインドフルネスの理解と実践が期待されるところです。

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